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2009.10.25~2009.11.08
図録在庫有
主催:(宗)元興寺・(財)元興寺文化財研究所
会場:元興寺総合収蔵庫三階展示室
会期:平成21年10月25日(日)~11月8日(日)(休館日無)
開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
拝観料:大人600円、中高生300円、小学生100円
遺跡から出土する金属製品は、錆や土に覆われていたり、破損、変形したりしているため、そのままでは本来の姿がわかりません。また、出土したままでは、さらに劣化が進んでしまいます。そのため保存処理をおこない、できるだけ当時の姿を復元し、かつ後の時代に伝えてゆけるようにします。
一口に金属製品といっても、たとえば刀の柄や鞘のような木質、甲冑を着るのに用いられる帯紐、馬具を馬に装着するための革帯など、本来は金属以外のものと組み合わせて使用されたものが大半です。しかし、それら木・布・革などの有機質は、土の中では残りにくいため、出土した時点では大半が失われています。そのため保存処理をおこなっても、遺物そのものから、使用されていた当時の姿を完全に想像するのは大変難しいものです。
復元模造品では、研究者が、遺物にのこされたわずかな痕跡から、実際使用されていた時の姿を検討し、設計図を作成します。それをもとに、現在の金工職人が、できる限り当時と同じ材質、作り方を用いて、遺物が作られ使用されていた当時の姿を再現するものです。これにより、遺物本来の姿を、沢山の方々に直接見ていただくことが可能になります。
今回の特別展では、遺跡から出土した遺物と復元模造品とを並べて展示するとともに、復元模造品を製作するためにおこなう、研究者と職人の試行錯誤の過程、言い換えるならば、古代の金工技術への挑戦の過程も展示します。今回の展示により、出土遺物が当時もっていた本来の輝きを、より身近に感じていただければ幸いです。
「―象嵌技法を体験してみよう―」
・日程:平成21年11月3日(火・祝)
・時間:13時30分~16時
・場所:元興寺文化財研究所本部三階会議室(元興寺境内)
・対象:主に小中学生を対象に20名程度、先着順、参加無料(拝観料は必要です)
1300年つづく、はじまりの地。
奈良の国宝・世界文化遺産。