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2015.10.24~2015.11.08
図録在庫有
時間:9時~17時(入山は16時30分まで)
場所:元興寺法輪館 3階 特別展示室
入館料:元興寺拝観料に含みます(大人600円、中高生300円、小学生100円)
主催:宗教法人元興寺、公益財団法人元興寺文化財研究所
(TEL:0742-23-1376)
会場:国宝 元興寺禅室
日時:10月31日(土)13時30分~16時
「小仏塔の世界」
藤澤典彦(元興寺文化財研究所評議員、元大阪大谷大学教授)
「主要展示品概説」
狭川真一(元興寺文化財研究所副所長)
仏塔は仏教における塔の意味です。そして塔は、卒塔婆(ストゥーパ/ stupa)と訳されます。
さて、塔の淵源はインドにあり、釈迦の墳墓のことです。はじめは土饅頭型でしたが、インドは暑いのでそれに笠を差したものが発展し、中国を経て日本に入るまでの間で様々に装飾され、現在我々が知る五重塔や五輪塔などへと変化したと考えられています。
特に日本では、平安時代後期に天皇の墓所として塔が使われたのを契機として、人の墓と塔が密接に結びつくようになります。これと並行して本来の舎利信仰と塔も深い関係は続いており、舎利を奉納するための塔も考案され、宝塔、五輪塔、宝篋印塔など、様々な塔形が平安時代後期から鎌倉時代にかけて出現しました。なかでも五輪塔と宝篋印塔は、木製、金属製、石製、土製など様々な素材で作られ、規模の大小も各種あってそれぞれに微妙に用途が異にして発展し、日本の各地に広がってゆきました。
今回の展示では、仏塔の中に舎利(経典)や遺骨を埋納した時代から、仏塔が墓標へと徐々に変化していく姿を小型の仏塔を中心に追いかけます。仏塔に寄せた人々の思いを資料から感じ取っていただければと思います。
高野山出土石造五輪塔・一石五輪塔
圓教寺開山堂床下発見石造五輪塔
いわき市金光寺木製宝篋印塔
安来市油坪3号墓出土陶製宝篋印塔
宝生寺籾塔(小型の木製宝篋印塔)
元興寺納骨五輪塔
ほか
1300年つづく、はじまりの地。
奈良の国宝・世界文化遺産。